心リハ指導士の受験資格や症例報告書(レポート)のポイントについて

かさけん

こんにちは!かさけんです。
僕は入職1年目の秋から心リハに関わるようになり、4年目に心リハ指導士を取得しました。

受験申請に必要な症例報告書の作成や試験勉強が大変でした…。

かさけん

今回は心リハ指導士の資格取得がスムーズに行えるように(前編・後編に分けて)ブログにまとめました。

前編では心リハ指導士の受験資格についてと症例報告書のポイント、後編では試験の合格率や試験の学習方法についてです。

こんな方へ向けておすすめ
  • 心リハ指導士について知りたい方
  • 心リハ指導士の試験を受けたいもしくは受験を検討されている方
  • 心リハ指導士の受験に必要な症例報告書に苦戦している方
簡単な自己紹介

はじめまして!
ハートリハブログのかさけんはるです。
ご訪問ありがとうございます。

このブログは「心リハをたくさんの人に知ってもらいたい!」を
目的に夫婦で協力して作成しています。

かさけん

急性期総合病院で心リハをメインに理学療法士として働いている。
心リハを始めて7年、心リハ指導士の資格取得をして5年。
2020年に心不全療養指導士の資格を取得。

はるの夫。記事の主な作成者。

はる

看護師で混合病棟に6年在籍していた。

かさけんの妻。記事の編集やブログ運営をしている。

目次

心リハ指導士とは

心リハ指導士は2000年に発足された心臓リハビリテーション学会が認定する資格です。

心臓リハビリテーションは心疾患患者さんがもとの社会生活に復帰し、再発や再入院を予防し、患者さんのQOLを向上させるプログラムを指す言葉です。
そのためには運動療法だけではなく、栄養指導や生活指導、禁煙指導、薬剤指導など多職種による包括的な介入が必要となります。

心リハ指導士は職種間の連携を図り、チームの中心となる心臓リハビリテーションに関するスペシャリストともいえます。

つまり心臓リハビリテーションに携わる全ての方が目指すべき資格だと思います。

心臓リハビリテーション(心リハ指導士)は心臓リハビリテーションのスペシャリスト

心リハ指導士を取得するためには(受験資格)

心リハ指導士取得のためには下記の4つの条件を満たす必要があります。

  1. 心リハ指導士認定制度委員会主催の講習会を当該年度に受講していること
  2. 医師、看護師、理学療法士、臨床検査技師、管理栄養士、薬剤師、臨床工学技士、臨床心理士、健康運動指導士、作業療法士、公認心理士のうちいずれかの資格を有していること
  3. 申請時に日本心臓リハビリテーション学会会員であり申請時の直近2年以上継続して会員歴があること
  4. 心リハ指導の実地経験が1年以上あること、または心リハ研修制度により受験資格認定証の交付を受けていること

それでは1つずつ解説していきます。

心リハ認定制度委員会主催の講習会

心臓リハビリテーション指導士認定委員会が主催する講習会です。

講習会の受講料は例年第1部が4,000円、第2部が6,000円となっています。

2019年度までは心臓リハビリテーション学会学術集会の2日目の夕方とその翌日に開催されていました。
しかしコロナウイルス感染症の拡大に伴い、心臓リハビリテーション学会学術集会がオンラインの開催となったこともあり、講習会もオンラインで開催されるようになりました。

心臓リハビリテーション指導士の受験の案内については、毎年4月頃に心臓リハビリテーション学会ホームページに更新されていますので更新をお待ちください。

講習会は2部制となっていますが、第1部は心臓リハビリテーション学会が認めた他の講習会を受講することによって免除されます。

現在(2022年1月時点)免除となっている講習会は以下二つとなっています。

  • 運動処方講習会
  • 埼玉心臓リハビリテーションセミナー
かさけん

僕は運動処方講習会を事前に受講していましたが、第1部の講習会にも参加しました。
試験の問題を作成している先生方が講習会の講師を担当されているので、講習会で試験のポイントなどの内容も聞けたので、参加してよかったと思いました。もし参加を迷われている方がいたら第1部の講習会参加をおすすめします

受験資格の職種

2022年1月現在では、11の職種が受験可能となっています。

心リハ指導士(心臓リハビリテーション指導士)の受験可能な11の資格

2000年に開催された第1回の心臓リハビリテーション指導士の試験では医師、看護師、理学療法士、臨床検査技師、健康運動指導士、管理栄養士、薬剤師のみしか受験できませんでしたが、その後様々な職種が追加されています。

心疾患の患者さんには多職種による介入が必要であるという事が読み取れます。

心臓リハビリテーション学会会員歴

心リハ指導士試験受講申請時、直近2年以上心臓リハビリテーション学会の会員であることが条件となります。

申請の2年前の4月中に心臓リハビリテーション学会に入会すれば良いですが、5月以降に入会すると2年後に試験を受ける事はできず、3年後に受ける事が可能となります。

心臓リハビリテーション学会会員歴をまとめた表

例えば1年目の理学療法士が3年目に心リハ指導士の試験を受験するには上図の例で説明すると2022年の4月1日から30日までに心臓リハビリテーション学会への入会が必要となります。

2022年5月1日以降に入会すると2024年の心リハ指導士の試験を受けることが出来ず、2025年の入職4年目から心リハ指導士の受験ができるようになるので注意が必要です。

心臓リハビリテーション実地経験、研修制度

心リハ指導士申請のためには自身の施設で1年以上の心臓リハビリテーションの経験が必要です。

自身の施設で心リハを行っていない施設で指導士の資格取得が困難であったことに対して、規定のプログラムに従い一定時間研修を行った方に心リハ指導士の受験資格を与えられるようになるのが心リハ研修制度です。詳細は下記のURLを参照ください。

心臓リハビリテーションの専門施設で40時間の研修を受けることができます。

かさけん

心リハを行うようになったり、興味を持つと、まずは心臓リハビリテーション学会に入会することが良いと思います。

指導士取得のためには学会入会後、最短で2年かかるということもありますが、入会後は年4回発行される心リハ学会誌を見ることが出来るので、心リハの最新の知見や研究なども知ることが出来ます。

症例報告書(レポート)について

前述の資格取得4つの項目を満たすと心リハ指導士の試験を受けることが可能となりますが、申請の際には10例の症例報告(自験例報告書)の提出が必要となります。

心リハ指導士は心臓リハビリテーションの経験と知識が十分あることが必要です。その試験を受ける前にその経験と知識についてまとめるのが症例報告書です。

様々な心疾患に対して標準的な心リハを実施してきたことまとめることが重要となっています。

以下に症例報告書を作成する上で注意する点を挙げます。

心臓リハビリテーションプログラムの実施内容

心筋梗塞、心不全のリハビリテーションプログラムが心臓リハビリテーション学会のHPから閲覧可能です。

その標準的な心臓リハビリテーションプログラムに沿って心リハの介入を行っている必要があります。そのプログラムには運動や生活指導だけでなく包括的に介入することが必要と書かれているので、様々な視点から心リハを実施しているという事をまとめる必要があります

その他の疾患については心リハに関するガイドラインを参考にして心リハを実施することが望ましいとされています。

運動療法

心リハの根幹ともいえる運動療法をどのような根拠で行ったのかということを記載する必要があります。

息切れが生じないように運動強度を設定した、退院後30分の散歩を指導したといったような主観的で客観性に乏しい内容は好ましくありません。

心肺運動負荷試験から求められた嫌気性代謝閾値で行ったなど、客観的で質の高い介入を行う必要があり、その記載が症例報告書に求められます。

症例の内訳

狭心症、心筋梗塞、心不全、開心術後、大血管疾患、末梢動脈疾患などの症例を急性期、慢性期と混在させることが望ましいとされています。

注意点

どの症例にも同じ運動療法の内容や疾病管理指導を行ったというのは個別性を持った運動処方や患者教育が行えているとは言えません。有酸素運動よりレジスタンストレーニングが重視される場合や疾病管理指導に重点を置く必要があったり、心疾患以外の併存疾患に注意を払う必要があるなどその患者さんに適した心臓リハビリテーションの介入を行ったことに関する記載が重要となります。

例年、4月末までに書類を提出して6月中旬までには症例報告書も含めた書類選考結果が通知されます。
症例報告書の記載内容が不十分、あるいは誤りがある場合には該当年度の受験は認められない場合もあります。

症例報告書を指導してくださる方がいない場合や内容に自信がない場合には、心臓リハビリテーション研修制度を利用することが望ましいとされています。研修制度では症例報告についての指導も同時に受けることができます。

かさけん

症例報告書を作成する中でガイドラインに基づいた運動処方の重要性を再認識しました。また、運動処方に基づく運動療法を行い、運動耐容能の再評価を行って、運動処方を再考することも大事なことだと再確認しました。
10症例の記載には時間がかかりますが、症例をまとめる中でまた勉強することができるのでめげずに頑張りましょう!

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございました。

心リハ指導士の試験を受けるまでに必要な受験資格、症例報告書のポイントをまとめました。
心疾患を有する患者さんは今後も増加すると言われているので心リハ指導士の需要も高まり続けるのではないかと思っています。

後編では心リハ指導士の試験や試験勉強のポイントについてまとめています。よろしければご覧ください。

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